2020年10月16日
家づくりのタイミングとスケジュール
今日は家づくりのタイミングとスケジュールについてです。
今年は子どもの通う小学校のPTAで、登校班の指導係をやっています。
年々子どもが少なくなってきた地域で、例年同じ登校班の1年生はせいぜい1人か2人です。
それが、今年はは9人も新一年生が入学したので、ビックリ。
思えば、2、3年前に近所の地主さんが世代交代し、あちこちで昭和世代のゆったりとした住宅が取り壊され、
ひとつの敷地が分けられて、2、3棟の建売住宅が建っていたのでした。(オー〇ンハウスさんとか)
その住宅をご購入されたのが、一年生の親御さんたちということなのでしょうね。
家づくりの多くは、家族の暮らしが変わる「節目」をきっかけに行われます。
子育て世代だと、やはり「小学校入学」がいちばん大きい要因かもしれません。
どの地域に住むかで、学区が決まりますから、なるべく小学校入学までに家を建て、
入学後に引っ越し(転校)しなくて済むように・・・との親心ですね。
では、例えば「小学校入学」前の春休みに引っ越しをしたい、というとき、
家づくりはいつスタートするとよいのでしょう。
これは、依頼先(ハウスメーカー、工務店、設計事務所)によっても大きく変わりますが、
設計事務所の場合、少なくとも設計開始からお引き渡しまで1年〜1年半は見ておくと良いと思います。
大まかに、設計半年、施工半年。 (それでも、順調に進んだ場合でしょう)
家族で暮らしの要望がまとまっていない場合には、
基本プランをまとめていく打ち合わせに、より多くの時間が必要となってきます。
さらに、設計をスタートするには、敷地が決まっていないと始まりませんが、
この「敷地さがし」がなかなか難しい。
環境と、大きさと、ご予算と。
その塩梅が難しいですし、
果たしてこの土地が最良なのか、正解というものが無いですので、建て主さんは
「次に出てきたの土地の方がよかったりして・・・」という葛藤とも戦わねばなりません(笑)。
(そんなときには、ぜひ土地探しから建築家を利用していただきたいのですが・・・それはまた次回に。)
焦らずにじっくりと土地探しを・・と思うと、やはり半年から1年(長ければ数年)、
土地探しに時間を費やすことになります。
さらに、その前段階として、家づくりにかける総予算を検討しておき、
どのくらいのコストを敷地にかけるか、ということも、把握しておく必要があります。
いくら気に入った土地でも、家づくり予算の多くをかけてしまって、建物では多くの希望をあきらめる羽目に・・・
となってしまうのは、なんとしても避けたいところ。(設計も大変苦労します)
ですから、土地探しの方は、2〜3年前には家づくりの情報収集をはじめて、資金計画などを行っておく、
というのが、慌てずに家づくりを進めていくスタート時期になるのでは、と思います。
そして、要望をまとめていくヒントの情報収集はさらに早ければ早いほどよいですよ。
好きなイメージ写真を集めたり、今の住まいのいいところや不便なところを意識して暮らしてみたり。
ということで。
まだまだ時間があるぞ!と思っているみなさん。
実は、家づくりスタートは今がピッタリ!という場合もありますから、
ちょっと時間的なスケジュールをおさえてみてくださいね。
※おいおい、うちの事務所はもっとスピーディにやってるぜ!
という同業の方がいらしたら、すみません<m(__)m> ※
カテゴリ:コラム