3.ゾーニング計画・動線計画
二世帯住宅には、3つのゾーンが出来ます。「親世帯ゾーン」「子世帯ゾーン」「共有ゾーン」です。
これら3つのゾーンを明確にして、住む人の意識と動線を整理することが必要です。
ゾーンの明確化は、プライバシーの確保や交流の度合いに反映されますので、
お互いの意見を出し合って、確認しておく必要があります。
4.要望の洗い出し・調整
それぞれのゾーンに必要な部屋・空間や、設備、またそれぞれどの位の広さが欲しいのか、
まずは要望を出し切ることが必要です。
ちろん、面積や予算を考えると全部実現することは難しいのですが、
最初からあきらめてしまうと、後々後悔することになりかねません。
まずは家族全員の夢と希望を全部出し切った上で、優先順位をつけていくことです。
その際には、どうしても意見がぶつかりがちですが、設計者の第3者的な意見も参考になります。
それぞれの要望は、「間取り」「広さ」「設備」「仕上げ」「その他」に分類すると、
優先順位をつけやすくなります。「間取り」「広さ」については、家族の意見だけでなく、
全体の面積とのバランスや使い勝手など設計者のアドバイスが必要となります。
「設備」や「仕上げ」は、全体予算に大きく影響されます。
日々の使用頻度やメンテナンスなどを考慮し、柔軟に対応していくことが大切です。
5.設計者は調整役でもある
家族関係やライフスタイル、理想の家は自分たちが一番良く知っている。
その通りではありますが、家づくりの当事者ゆえに見えないこと・お互いに言い出しづらいことなども多いかと思います。
家づくりの参加人数が多いほど「誤解」や「遠慮」も多くなります。
私たち設計者は、単に「間取り」をつくるのではなく、そこでの快適な「暮らし」を提案していきます。
少しでも気になることがあれば、何でもお聞かせください。第3者的な視点に立ってアドバイスをしたいと思います。
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