コラム

子どものお手伝いができる家づくり

小学校では、夏休みや冬休みの宿題に「お手伝い」がありますよね。

低学年の生活科の授業でも「お手伝い」にじっくり取り組みます。

お風呂掃除だったり、食器洗いだったり、料理だったり、

子どもは自分のやれそうなもの、やりたいものを選んでやります。

「宿題だから仕方ない」という思いもあるかもしれないけど、結構楽しんでいる様子。

 

 

 

でも、実はこれ、一番忍耐力が必要なのは、親です(笑)

ホンネを言えば、自分がやった方が早いし、片づけの量が増えるし、サポートは必要だし、

包丁なんて、ハラハラしちゃってついつい口うるさくなってしまうし。

心のゆとりが無い状態だと、今度にして!と思ってしまうものです。

 

でもやっぱり、お手伝いにはいいことがたくさんあります。

家事ができるようになる、というだけでなく、家族のコミュニケーションや子どもの将来にとっても

やらせなきゃもったいない、というくらい。

 

というのも、お手伝いって、自分のことでもあるけれど、「家族のために」自分が動くということでもあります。

例えば、

・お母さんやお父さんに「お願い!」と頼まれたときに、すぐに動けるチカラ。

・自分の役割が決まっていれば、それを家族が困らないように、忘れずにやる責任感。

・「これもやっておいたら家族が助かるかな?」と動ける気配り。

 

お手伝いを通してこれらの力が身につくとしたら・・・

「家族のために」を「社会のために」と言い換えてみてください。

家族の役に立てない人が、会社や社会で役に立てるのかどうか、実に疑わしい(笑)。

逆に、お手伝いでしっかり「家族の役に立つ」ことができる子は、

自分の能力で、責任感をもって、気配りをしながら社会で食べていくたくましさが

身につくように思います。

 

だから。私たちは、家庭でのお手伝いを応援しています。

お子さんはもちろん、それを忍耐強く見守る親御さんのことも。

 

ハピケンブログでなぜお手伝い?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、

家事のしやすさを考えるのに、「家事動線」を考えるのと同じく、

お手伝いをさせたいならば、「お手伝い動線」も考えたいからです。

お手伝いさせたいけれどこのキッチンじゃぁ、この間取りじゃぁ、大変よね・・・

とならないように。

そして、子どものかわいいお手伝いがありがた迷惑にならず、

心からの「ありがとう!」をもらえるように。

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