2020年10月16日
小学校では、夏休みや冬休みの宿題に「お手伝い」がありますよね。
低学年の生活科の授業でも「お手伝い」にじっくり取り組みます。
お風呂掃除だったり、食器洗いだったり、料理だったり、
子どもは自分のやれそうなもの、やりたいものを選んでやります。
「宿題だから仕方ない」という思いもあるかもしれないけど、結構楽しんでいる様子。
でも、実はこれ、一番忍耐力が必要なのは、親です(笑)
ホンネを言えば、自分がやった方が早いし、片づけの量が増えるし、サポートは必要だし、
包丁なんて、ハラハラしちゃってついつい口うるさくなってしまうし。
心のゆとりが無い状態だと、今度にして!と思ってしまうものです。
でもやっぱり、お手伝いにはいいことがたくさんあります。
家事ができるようになる、というだけでなく、家族のコミュニケーションや子どもの将来にとっても
やらせなきゃもったいない、というくらい。
というのも、お手伝いって、自分のことでもあるけれど、「家族のために」自分が動くということでもあります。
例えば、
・お母さんやお父さんに「お願い!」と頼まれたときに、すぐに動けるチカラ。
・自分の役割が決まっていれば、それを家族が困らないように、忘れずにやる責任感。
・「これもやっておいたら家族が助かるかな?」と動ける気配り。
お手伝いを通してこれらの力が身につくとしたら・・・
「家族のために」を「社会のために」と言い換えてみてください。
家族の役に立てない人が、会社や社会で役に立てるのかどうか、実に疑わしい(笑)。
逆に、お手伝いでしっかり「家族の役に立つ」ことができる子は、
自分の能力で、責任感をもって、気配りをしながら社会で食べていくたくましさが
身につくように思います。
だから。私たちは、家庭でのお手伝いを応援しています。
お子さんはもちろん、それを忍耐強く見守る親御さんのことも。
ハピケンブログでなぜお手伝い?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
家事のしやすさを考えるのに、「家事動線」を考えるのと同じく、
お手伝いをさせたいならば、「お手伝い動線」も考えたいからです。
お手伝いさせたいけれどこのキッチンじゃぁ、この間取りじゃぁ、大変よね・・・
とならないように。
そして、子どものかわいいお手伝いがありがた迷惑にならず、
心からの「ありがとう!」をもらえるように。
カテゴリ:コラム